イギリスのクラシック3冠第2ラウンド「第245回英ダービー」(芝2410メートル)が、南東部のエプソム競馬場で16頭立て争われ、後方馬群で脚をためたライアン・ムーア騎乗の1番人気シティオブトロイ(牡=愛A・オブライエン、父ジャスティファイ)が直線、内のスペースを突いて2馬身3/4差で差し切り優勝しました。

これにより、エイダン・オブライエン調教師が大会最多記録を更新する10勝目を挙げました。

やや重の馬場で勝ち時計2分38秒32で、2003年クリスキン以来、21年ぶりのアメリカ産馬の優勝となり、3冠初戦の英2000ギニーは休み明けがこたえ、9着とデビュー4戦目で初黒星を喫していたのですが、叩き2走目で巻き返し、騎手&調教師ともに昨年の覇者オーギュストロダンと同じ組み合わせでムーアは同レース4勝目となります。

今後、シティオブトロイは、ダートに切り替えてトラヴァーズS(8月24日、サラトガ)をステップに、BCクラシック(11月2日、デルマー)に参戦するアメリカ遠征プランとるのだそうで、もし欧州に狙いを絞るなら、夏場はエクリプスS(7月6日、サンダウン)やキングジョージ6世&クイーンエリザベスS(7月27日、アスコット)、秋は凱旋門賞(10月6日、パリロンシャン)が候補となっています。